起立性調節障害とは?
お久しぶりです。今回は教員採用試験の過去問題を通じてよく見かける疾患、「起立性調節障害」について、要点をまとめてみました。
起立性調節障害とは?
起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)は、思春期の子ども(小学校高学年から中学生)に多く自律神経の働きが乱れることで起こる疾患です。朝起きられない、立ちくらみ、動悸などの症状があり、学校生活に影響を及ぼすことがあります。
主な症状
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朝起きられない
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起立時のめまい・立ちくらみ
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頭痛・吐き気
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動悸・息切れ
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全身倦怠感
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午後や夜間になると元気になる(仮病と誤解されやすい)
これらの症状は、自律神経が正常に働かないために、血圧が低下して、十分な血液が体や脳に届かないことによっておきます。
疾患の経過
起立性調節障害は、成長と共に改善するケースが多いです。しかし、重症例では下肢の血流の悪化などもあり、症状が重い場合は、早期に専門医の診察を受けることが重要です。
治療法
治療には、非薬物療法、薬物療法があります。その他にも、心理療法や環境調整によって、その子どもが過ごしやすい環境をつくることが大切です。
非薬物療法
・水分と塩分の摂取
1日あたり水分1.5〜2L、塩分10〜12gの摂取が推奨
・運動
自律神経の機能を整え、血流の改善が期待できる。また、筋力低下を防ぎ、四肢の血流悪化などを防ぐことができる。
・規則正しい生活
・日常生活での工夫
起立する時は、頭を下げてゆっくりと立ち上がる
静止状態での起立は、1~2分以上続けない
学校の対応と支援方針
保健指導の目標
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必要に応じて、適切な医療機関を受診できる。
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日常生活での不安や困りごとを軽減できるよう、自分に合った工夫を理解し、実践できる。
指導方針
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子どもが自分の体調不良の背景(自律神経の乱れなど)について理解し、頭痛や倦怠感といった症状を整理できるよう指導する。
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日常生活を一緒に振り返りながら、本人ができそうな工夫や改善策を一緒に見つけていく。
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登校が難しい日があっても、学びを続けられる方法や配慮について校内で検討し、子どもが安心して登校・通学できるように支援する。
より具体的な内容については、日本学校保健会(2021)『教職員のための子供の健康相談及び保健指導の手引(令和3年度改訂)』で閲覧することが可能です。
まとめ
今回は、起立性調節障害についてまとめました。この疾患では、本人や周囲が病気によるものではなく「怠け」ているだけと考えることがあります。そのため、起立性調節障害についての正しい理解が広がれば、本人も周囲も安心して支え合うことができ、より良い学校生活につながります。
参考文献
教職員のための子供の健康相談及び保健指導の手引―令和3年度改訂―|令和3年度|日本学校保健会刊行物|学校保健ポータルサイト