歯の欠損・口腔内の負傷 応急処置編
運動中の接触や転倒などにより、児童生徒が口腔内を負傷したり、歯が欠けたり抜けたりすることがあります。今回は、そうした場面での観察のポイントと応急処置についてまとめます。
歯の構造

基本のアセスメント(共通事項)
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問診:いつ・どこで・どのような状況で負傷したか/痛みの有無とその程度
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視診:顔色、口の開閉の様子、歯列・歯の位置、歯の欠損・破折、歯肉の腫れや出血の有無
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バイタルサイン:呼吸・脈拍・血圧・体温・意識レベル
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既往歴:歯列矯正の有無、かかりつけの歯科医院があるかどうか
重度のケース
【主な症状】
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歯の大きな欠損・脱臼
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歯の動揺(ぐらつきが強い)
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明らかな骨折、歯根の損傷
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強い出血
【応急処置】
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歯の保存:破折・脱落した歯は「歯の保存液」または「牛乳」に浸して保管。なければラップで包む。歯髄保護のため、歯根ではなく歯冠を持つ。
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止血:清潔なガーゼなどで圧迫止血。事前にうがいや清拭を行う。
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医療機関への搬送:保護者に連絡し、速やかに受診対応。
中等度のケース
【主な症状】
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頬部などの切り傷による軽度〜中等度の出血
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顔色の不良、強い痛み
【応急処置】
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経過観察(10〜20分):うがい後、安静にして経過を見る。
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状態の変化に応じて対応:
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症状が悪化 、頭痛、吐き気の出現→ 救急要請または医療機関受診
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症状が改善しない → 保護者に連絡、受診を勧める
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症状が改善・消失 → 保護者へ文書などで連絡し、経過観察を促す
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軽度のケース
【主な症状】
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痛みが一時的で、すぐに改善
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異常が見られない(視診・問診で特に所見なし)
【応急処置】
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教室復帰:体調が安定していれば授業へ戻す。
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保護者への連絡:文書などで状況を報告。
まとめ
歯の外傷においても段階的な観察と適切な初期対応が求められます。特に重度のケースでは、歯の取り扱いや保存方法がその後の治療に大きく影響します。歯や口腔の外傷に加え、頭部への衝撃が疑われる場合は、脳震盪(のうしんとう)や頭部外傷の可能性にも留意が必要です。頭痛、吐き気、ふらつき、意識レベルの変化などが見られた場合は、早急な救急対応を行います。
参考文献
歯の外傷 - 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020