養護教諭試験対策:学校健康診断編 ②内科検診、視力、聴力
こんにちは、陽護です。今回は健康診断の続きとして、内科検診や視力・聴力についてまとめます。
②内科検診
〈栄養状態〉
学校医が全身状態の観察、貧血の有無、皮膚の状態を視診や触診で確認します。具体的には、皮膚は色や光沢、貧血の有無、皮下脂肪の状態、筋肉や骨格の発達の程度を確認します。
〈脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無並びに四肢の状態〉
保健調査票に記載された整形外科的な項目について、学校医が視診や触診で確認します。
1.背骨の曲がり
背骨の曲がりについては、前屈テストを行い、脊柱側わん症などの兆候を確認します。
前屈テストでは、脊柱の左右差に注目し、異常がないかを確認します。
・肩の高さ
・肩甲骨の位置
・ウエストライン
・肋骨隆起(リブハンプ)
・腰椎隆起(ランバーハンプ)
2.腰を曲げたり、反らす際の痛み
屈曲や伸展(反らす)を行って、後ろにそらした時に痛みが生じる場合は、脊椎分離症などが疑われます。
3.肩関節・肘関節
肩関節は、両肘が伸展状態で上肢を前方挙上して上肢が耳につくかを確認します。肘関節は、手のひらを上に向きにして肘を屈曲・伸展し、肩の高さで確認します。手指が肩につくか、完全に伸展できるかを確認します。これらは、野球肩、野球肘など疾患のスクリーニングになります。
4.膝に痛みや動きの悪いところがある。
膝のお皿の下の骨(脛骨粗面)の周囲の痛みがある場合、オスグッド病が疑われます。痛みが早期に現れない場合でも、動きの悪さや引っかかる感じがあるなども大切な情報です。
5.片足立ちが5秒以上できない。しゃがみ込みができない。
骨盤の傾きや背骨の曲がりなどが見られ、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)大腿骨頭すべり症、ペルテル病、などの可能性があります。
③視力
視力検査は、ランドルト環を使用して行います。視力測定時は、視力表が目の高さに合わせて設置され、指標(ランドルト環)は視線に対して垂直に配置します。低学年の場合は単独視力表を用います。基本は、0.3→0.7→1.0の順に視力測定を行い、指標の提示時間は3~5秒が目安です。判定は、4方向(上下左右)のうち正答が2方向以下の場合、判別できないとして、その指標で測定を終えます。4方向のうち正答が3方向以上の場合は正しく判別できているとし、次の指標へ移っていきます。

視力がA(正常範囲)の場合でも、長距離や近距離が見にくい、眼が疲れやすい、かすむなどの症状があれば、眼科の受診を勧めます。
視力の発育が、屈折異常や斜視などによって阻害されると、眼鏡やコンタクトレンズによっても矯正視力が不良となる弱視となる。そのため、遅くとも6歳前までに発見して、治療につなげる必要がある。
学校医による眼科検診では、結膜炎、アレルギー性結膜炎、眼瞼炎、内反症、麦粒腫、霰粒腫、眼位の異常などを診る。
④聴力
聴力はオージオメータを使用して音の周波数や強度を測定します。聞こえの良い側の耳から検査を行うが、分からない場合は右耳から検査を行う。まず、1000㎐30㏈次に4000㎐25㏈で検査を行う。児童生徒の反応が不明な場合は断続音を使用して反応を促す。
難聴が疑われる場合、以下の手順で再検査を行います。
①1000㎐で十分に聞こえる音を聞かせる。
②音が全く聞こえない状況まで弱める。再び音量を上げ、初めて反応のあった㏈が閾値である。これをb㏈とする。
③2000㎐の閾値(c㏈)、4000㎐の閾値(d㏈)を測定する。
④1000㎐の閾値を再検査して②と同じ値であることを確かめる。その後500㎐の閾値(a ㏈)を測定する。
聴力は4分法を用いて平均聴力を算出します。
平均聴力=(a+2b+c)÷4
本日の1枚
今回のまとめです。視力検査については、覚えるべき環境も載せています。

今回はいくつか疾患の名前が出てきたので、今後機会があればそれらの疾患についてもまとめていければなと思っています。
次回は健康診断の続き、耳鼻咽喉疾患、皮膚疾患、歯科検診についてまとめていきたいと思います。
参考文献
・文部科学省スポーツ・青少年局健康教育課監修『児童生徒等の健康診断マニュアル平成27年度改訂』日本学校保健会発行 p26-37
*1:この記事は筆者が学習中の内容をまとめたものです。正確な情報を心がけていますが、間違いがある可能性があります。お気づきの点があれば、コメントなどで教えていただけると助かります